ジョリー・ロジャー

  • 2012.07.08 Sunday
  • 00:15
表題のジョリー・ロジャーとは、欧米で海賊旗のドクロのデザインことを指す言葉です。

その語源と由来は、諸説あり明らかではありませんが、一般的にはカリブの海賊が主に使っていた黒地に白の髑髏とその下に白い骨(大腿骨)を交差させたマークを指します。

最近は、大人気漫画「ワンピース」でも色々な海賊旗が登場していて、特に、主人公のルフィーが率いる麦わらの海賊団の旗が“麦わら帽子をかぶったドクロ”は超有名で、そのデザインは、大人よりも子供達の方がよく知っています。

また、ジョニーデップが主演したパイレーツ・オブ・カリビアンは、既に上映された4作品全てが世界的な大ヒットになっていて日本でも知らない人はいません。その映画の中にも海賊旗はしばしば出てきます。

ただし、実際の海賊旗は、マンガや映画に描かれているように海賊船に常に掲げられていた訳ではありません。

なぜなら、船に掲げられる全ての旗は、基本的にその船のマークではなく、広い海の中で遠くにいる味方の船や敵の船にこちらの意思を伝えるための手段として用いられていたからです。

この原則は、カリブの海賊が自分の船に掲げたジョリー・ロジャーも例外ではありませんでした。

ジョリー・ロジャーの旗の基本的な意味は“これからお前たちの船を襲撃するぞ!”という戦闘開始を知らせる旗です。

そのため、普通に航行している時の海賊船は、当然、海賊旗を揚げませんでした。なぜなら、海賊旗を挙げたままでは、海賊船であることがすぐにバレて、これから襲う船にも逃げられますし、海賊行為を取り締まる軍艦にも見つかり易くなるためです。

さらに、海賊達は、このジョリー・ロジャー以上の怖い旗も持っていました。

それは、赤い旗です。

赤い旗の意味は“これから皆殺しにする”です。

この旗が海賊船に掲げられると標的になった船が白旗を揚げて“無抵抗で降伏します”と意思表示をしても・・・ダメです撃沈

その点、ドクロのマークには、素直に降伏すれば乗員には危害を加えないという意味もあり、被害は船荷だけで済みますから、一般には、知られていない赤旗よりもまだマシだったのです。

また、ジョリー・ロジャーは、歴史上有名な海賊の船長毎に独特のデザインが描かれているため、軍旗やエンブレムの様に“我々は〇〇海賊団である”と誇示する意味があると思われがちですが、真相は、そうでは無いようです。

むしろ、当時文字が読めなかった多くの船員たちに、見ただけでその意味が判るようにと各々のキャプテン毎にジョリー・ロジャーに独自の工夫を凝らしたためだと考えられています。例えば、お前たちの命にはもう時間が無いぞ!という脅しの意味を込めた砂時計の絵を旗に描き加えていた海賊の船長が実際に存在しました。

現代の船でも、非常の時に無線などの通信機器が使えなくなっても良いように、船員は手旗信号を学んたり、色々な模様が入った旗を何枚も組み合わせて船に掲げて、声が届かない程遠くにいる他の船に細かい複雑な指示を与えることができます。

船に掲げる旗は、海賊が使っていたジョリー・ロジャーに限らず、昔から海で生活する人々にとって言葉と同じように意思を伝える大切な道具だったのです。

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